印鑑(はんこ)の彫り直しについて

印鑑(はんこ)の彫り直しについて

形見で譲り受けた印鑑(はんこ)思い入れのある印鑑(はんこ)など、また高価な素材で彫った印鑑(はんこ)等を再度彫りなおしたい、という方が居られます。
そもそも彫り直しが可能なのか、何か問題はないのか、そういった疑問にお答えします。

親が使用していた形見の印鑑(はんこ)や、贈り物でもらった大切な印鑑(はんこ)、ずっと大切に使っていたのに欠けてしまった印鑑(はんこ)など…
思い入れのある印鑑(はんこ)をお持ちの方もいらっしゃると思います。
やはり思い入れのあるものは彫り直して使い続けたい、そう思われる方も多いのではのいでしょうか。
作り直しで新たに購入も出来ますが、「どうしてもこの印鑑(はんこ)を使いたい!」と言う方には彫り直しも選択肢の一つです。

・どんな場合彫り直しをするのか?

では具体的には、どんな場合に印鑑(はんこ)の彫り直しをするのでしょうか?

・親から形見として譲り受けた印鑑(はんこ)
・贈りものなど思い入れのある印鑑(はんこ)
・今まで愛用していた旧姓の印鑑(はんこ)
・長年愛用していたが欠けてしまった印鑑(はんこ)
・希少素材や高価な素材の印鑑(はんこ)
・社名変更などによる会社印鑑(はんこ)の彫り直し
…etc

上記以外にもさまざまな理由で作り直しを希望される方がいらっしゃいます。
特に高級な素材や希少素材は彫り直しをご希望される方が多いです。
そして親から作ってもらった自身の印鑑(はんこ)を、子へ彫り直して受け継ぎたい・・という方もおられます。

・彫り直しの手順

実際にはどのような工程で彫り直しをするのかでしょうか。

1.印材の状態確認

まずはお預かりした印材が彫り直し可能なものなのかどうかを確認します。
新品の印材とは違い、お客様からお預かりした印材は長年使い続けているのもの多く、それらは一見外側はきれいに見えても内側の見えない部分にヒビなどが入っている場合があります。
ヒビが入っているものは、彫刻中にそのヒビが大きくなり、割れてしまう原因になるので彫り直しは出来ません。

2.面訂(メンテイ)

印面(文字が彫刻されている部分)を一旦きれいに平らに削ります。印面の深さにもよりますがだいたいが1~2mmほど削ることになります。
この時点で中からヒビが出てくることもあります。その場合も彫り直しはできません。

3.彫刻

面訂してお預かりした印材に問題がなければ、そこから新しく印影を彫刻します。
彫刻後は丁寧に仕上げ作業をして、その後お客様にお渡しいたします。
ごくまれに彫刻中にも中からヒビ割れが出てくることがあります。

当店では、ヒビが入っている印材は、ヒビが確認されたその時点で作業を中断し、
お預かりした印材はそのままお返し、いただいた代金は返金という形をとらせていただいております。
お預かりした印材の保証ができないため、ご了承いただいた方のみ彫り直しのご注文を承っております。

印鑑(はんこ)の彫り直しは縁起が悪い?
印鑑(はんこ)の彫り直しに関しては様々なご意見があります。
印鑑(はんこ)を彫り直して使うのは縁起が悪いのでは…?とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
印鑑(はんこ)は自分自身を証明するための物で自分の分身とも言われており、彫り直しは一度印面を平らに削るため「自分の身を削る」という意味あいで縁起が悪いという説もあります。
欠けてしまった物に関しては彫直しよりも新たに作成する、という方も多くおられます。

親から子へ、子から孫へ、そのまた次の世代へと引き継がれていくという事も物を大切にする日本らしい文化といえます。
また印鑑(はんこ)を彫り直すことで、良い印材を長く使い続けることもできます。

印鑑(はんこ)彫り直しの際の注意点

1.その印鑑(はんこ)はどこかに登録した印鑑(はんこ)ではないですか?

彫り直しをする場合、その印面を削るため、その印影を消してしまうという事でもあります。
もしも銀行印や実印として登録していたのであれば、まずは改印手続きをしてからにしましょう。

2.作業中に割れてしまう場合があります

かなり古い印鑑(はんこ)の場合、内部に目に見えないような細かいヒビ等が入っている場合があります。
こられは目視では見えない為、実際にメンテイ作業、彫刻作業中に大きなヒビや割れを起こす場合があります。
ほとんどの場合、その印材は保証されません

  弊社の場合こちらについて、彫刻代金は返金させていただけますが
  印材そのものについての保証はしておりません
  その点についてはご理解・ご納得の上でご注文をお受けしています。

3.新たに彫るよりも高値にならないか

思い入れのある印鑑(はんこ)の再利用であれば、気にすることはありませんが割と安価な材質の彫り直しの場合は却って新しく作るよりも高値になる事があります。
彫り直しが全て安くなるかというとそうでもありませんので、事前に確認しましょう。

状態によってはお受け出来ない場合もありますので、印材をお持ち頂けましたら確認させていただきます。
石やチタンなど彫り直しが出来ない素材もありますので、一度店舗までお問合わせください。
また印材によっては彫り直しよりも新しく購入される方がお安くなる場合もあります。ぜひご相談ください。

お問い合わせは各店舗まで
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