印鑑(はんこ)のきれいな押し方
みなさんは「印鑑(はんこ)の押し方」について、考えた事はありますか?
弊社でよく来店されたお客様との雑談の中に
印鑑(はんこ)が上手く押せない・・・
印影がズレでしまったりかすれてしまう・・・
といったお話をよく聞きます。
「ちょっとここにハンコ押しておいて」
と上司に言われて押したところ、ズレてる上にかすれてしまってまともに映っておらず
押し方が悪いと上司に怒られてしまった
なんていう経験がある方もいるかもしれません。
印鑑(はんこ)を押し慣れていない人にとっては印鑑の押し方は難しいとおもわれがちですが、
簡単で綺麗に押し方法というものが存在します。
ズレもかすれも押し方によっていくらか改善されます
まずは印面を綺麗にしましょう
前提条件として綺麗な印影は綺麗な印面から生まれます
前に押した際に付着した朱肉の塊や、ホコリがくっついていて綺麗に押せない
という事がよくあります。
これではいくら正しい押し方でも、綺麗に捺印されません。
まずティッシュやガーセ等の柔らかい物で、印面にこびりついた
汚れ、朱肉等を除去しましょう。
文字と文字の間にホコリや朱肉が詰まっている場合もありますので
その際は慎重に柔らかい歯ブラシ等で除去する方法もあります。
※強くやると、文字が欠けてしまいますので、柔らかなブラシでゆっくりと慎重に
印面に朱肉を付けます
ここでよくやってしまう間違いがあります
朱肉に印鑑(はんこ)を強く押し付けてしまう事です
強く押し付けすぎてしまうと、朱肉が中に詰まったり
中に染み込みすぎて、文字部分の強度が下がってしまう恐れがあります。
あくまで軽く、ポンポンと複数回印面に朱肉をなじませてください
朱肉についても、インクが乾いてしまった物ではやはり綺麗に押せませんので
ちゃんとインクの補充もされている朱肉をお使い下さい。
弊社でも速乾式の朱肉を販売しております。
捺印マットを下に敷く
捺印する前に、原稿の下に捺印マットを敷いて下さい。
捺印用のマットを使うだけで随分と印影の映りが良くなります
マットを使わずに固いデスクの上で捺印していると
固い面に押し付けられた印面が、へこんでしまう恐れがあります
かならず印鑑(はんこ)を押す時には、捺印マットを敷くように心がけましょう
いよいよ捺印です
ここまでで印鑑(はんこ)を押す準備は万端、いよいよ捺印しましょう、
ここからが本当の意味での「押し方」になります
文字の上、下をしっかり確認してから、あまり力を入れずに
まずは紙の上に印面を下ろします。
この時に力を入れすぎてしまうと印影がズレてしまいます
まずはゆっくりと確実に紙に印面を付けてください
捺印時の力の入れ方のコツ
しっかりと紙に印面が乗ったのを確認したら
そこから力を入れて捺印するのですが、この力の入れ方にもコツがあります
下の写真の様に、力を入れる順番があります
丁度ひらがなの「の」の文字を書く様に力を入れていきます。
力を入れている重心を「の」の文字に動かしていくイメージです。
このイメージ通りの押し方をすれば、綺麗に捺印されます。
印鑑(はんこ)の綺麗な押し方まとめ
- まずは印面を綺麗にしましょう
- 朱肉に押し付けすぎないように朱肉をつけましょう
- 捺印マットを使いましょう
- 紙に強く印面を押し付けない
- 「の」の字の方向に力を入れましょう
いかがでしたでしょうか。
契約書や大事な書類等に押印をしなければいけない場面は社会人になると多く出てきます。
特に実印の場合、家のローン契約、車の購入、相続関係等、重要な場面であったり
人生の転機とも言えるタイミングです
その時に正しくない押し方で押印してしまうと、かなり恰好悪い事になってしまいます。
ここでご説明した「正しい押し方」でキレイに捺印することで
気持ちよく契約が出来るのではないでしょうか。
ぜひ一度お手元にある印鑑で試してみてください。
「今まで通りの押し方」と「正しい押し方」でかなり見た目が変わってくるはずです。