100円均一で買った認印を銀行印にする危険性

100円均一で買った認印を銀行印にする危険性

印鑑は日本の日常生活において重要な役割を果たしています。
特に、契約書や大切な書類に押印する際には、その人の個人を証明する重要なツールとなります。
市場には様々な種類の印鑑が流通しており、中でも100円均一ショップで手に入れることができる認印は、手軽さと低コストから多くの人々に選ばれています。

しかし、このような低価格の認印を銀行印として使用することには、大きなリスクが伴います
認印と銀行印はその使用目的や法的な効力において明確な違いがあり、特に銀行印は個人の財産に直接関連する重要な事柄に使用されるため、その安全性が求められます。

この記事では、100円均一の認印と専用の銀行印の違い、認印を銀行印として使用することの危険性、そして適切な銀行印の選び方について、具体的な情報を提供していきます。
正しい知識を持つことで、皆さんが安全で安心な取引を行う手助けとなれば幸いです。

 

1.それぞれの定義と用途

・認印の定義と一般的な使用用途

認印は日常的な文書で身分を示すために用いられる印章です。
通常、契約書や受領書など、公的なものではない日常的な文書に押印されます。

■身近な認印の仕様用途
会社での回覧印、荷物受取の押印、子供の学校書類などへの押印

その使用は形式的なものが多く、法的な効力を強く求められる場面では使用されません。
気軽に押印できる物として認印は主に使用されますので、セキュリティ等は重要視されません

認印について詳しくはコチラ↓

 

・銀行印の定義と重要性

銀行印は、銀行取引や不動産の売買契約など、高い法的効力と認証力が求められる文書に使用されます
特に金融機関での口座開設や遺産分割協議書など、個人の資産に直接関連する重要な手続きに必要とされるため、その信頼性とセキュリティは極めて重要です。
そういった意味でも認印とは違い、気軽に押印する印鑑ではないという事がわかります。

銀行印について詳しくはコチラ↓

 

2. 材質と耐久性の比較

100円均一の認印の材質

100円均一で販売される認印は、コスト削減のためにプラスチックや安価な木材で作られていることが多いです。


これらの材質は軽量で製造が容易ですが、耐久性に欠け、長期間の使用による摩耗や変形が起きやすいです。
また、熱や湿気に弱いため、保管環境によっては更に早く劣化する可能性があります。
日差しの当たる場所にそのまま放置していたり、車のダッシュボードの中に入れていたりすると、高温により印面が変形してしまう、という事が多くあります。

 

コストカットの為、強度は度外視しているので思った以上に強度は低いので、長期使用や長期保管には向かない

・銀行印に適した材質

銀行印には、通常、象牙や上質な硬木、牛の角、チタンなどの耐久性に優れた材料が用いられます。


これらの材質は長期間にわたって安定した印影を保つことが可能であり、偽造が難しいため安全性も高まります。
象牙はその緻密な質感と耐久性で長く信頼されてきましたが、環境保護の観点から現在では代替材料も広く使用されています。

認印とは違い、使用頻度は必ずしも多くはありませんが、使用する場面は自身の財産が関係する人生の中でも重要な場面になることが多い為、長い保管期間で経年劣化しない物が条件として求められます

 

銀行印は使用頻度は多くないが、保管期間が長いため経年劣化がしない、硬い材料で作成することが重要

 

参考:印材の種類についてはコチラ↓

 

3. セキュリティの観点

・同型印章のリスクとその影響

100円均一ショップで販売される認印は、その低価格を実現するために、大量生産された同型の印章が多く出回っています
これによって生じる主な問題は、個人の識別が困難になることです。


例えば、同じデザインの認印が複数人によって使用されている場合、その印章が本人のものであるかどうかの証明が難しくなります。

これは、契約書や重要な書類の信頼性を低下させるだけでなく、詐欺やなりすましのリスクを大幅に高めることにつながります。
特に不正が疑われる場合、
本人であることを証明する追加の手間が必要となり、法的な紛争に発展する可能性もあります。

銀行印のセキュリティの重要性

銀行印は、その製作において個人の特定が容易になるよう、安価で単純な作成方法ではなく、既製品とは違う、オンリーワンの印影で作成する事が一般的です。

これは、印章自体が一つのセキュリティ機能として機能するよう設計されているためです。
例えば、銀行印は通常、注文を受けてから個々に彫刻され、特定の細部が加えられることで、他のどの印章とも異なる独自の印影を持つようになります。
この高い個別性は、偽造や不正使用を防ぐ上で極めて重要であり、金融機関における身元の確認作業でも重要な役割を果たします。

 

例えば銀行印を鍵、銀行口座を家と例えて考えると100円ショップで大量生産された認印を銀行印に登録する事は、100円ショップで大量に売られている鍵を家の鍵にするのと同じです。

 

自身の財産を守るためにも100円ショップでの認印を銀行印に登録する事は避けた方が良いでしょう。

 

これを見て、ご自身の銀行印が既製認印であったり、友人家族の方がそうである場合は出来ればオリジナル印鑑で作った方がよい旨をお伝えください。
危険性はこの記事でよく理解していただけるかと思います。

 

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